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セミナーコンテストグランプリ2019卒業生対談

 

セミコンでの出会い、学び、経験、すべてが仕事の土台に

セミナーコンテストグランプリ2019 
中島 由雅 × 小池 修 卒業生対談

 

大人になって、
ここまで人に応援される経験はない

中島:埼玉県さいたま市で税理士事務所を経営しております、中島由雅です。職員数は88名という末広がりで、税務署のOBや銀行のOBなど一丸となって中小企業を応援、伴走をしています。そのために、北は北海道から南は九州まで商工会議所を中心に、中小企業に向けて様々なテーマで話をさせていただいています。

そして小池さん、よろしくお願いします。

小池:リハプライム株式会社の小池修と申します。いわゆる介護業界ですが、介助して守る介護ではなく、敬って護る敬護(けいご)業界を作るべく仕事をしております。

現在はコンパスウォークというデイサービスを全国に20店舗運営し、4月までに30店舗まで増える予定です。また訪問看護ステーション、タクシー、美容室、カフェなどをビレッジ(村)のようにして、高齢者の周りに作っていく仕組みを全国展開しています。

中島:いうなれば介護業界の風雲児のような活躍ぶりですが、なぜセミコンの地方大会に出ようと思ったのですか?

小池:私は2012年にセミコンにエントリーさせていただきました。2011年に起業して1年目で、自分の言葉が通じていないとわかりました。社員にも外部にも、さきほどの敬護はもちろん、言いたいことが伝わってないので、何かいい方法がないか調べたところ、立石さんのホームページが見つかり、チャレンジしてみようと思いました。とにかく言葉が通じるスキルを得るつもりでエントリーしました。

中島さんはどうですか?

中島:私は今でこそこんな感じですけど、人前で話すのが苦手だったし、パソコンも苦手でした。2代目経営者で、日頃から実力不足を痛感していたのです。そこで、講師養成講座の2期生として勉強して終わりのつもりだったんです。ところが参加された方がみんなセミコンに出場されることになり、取り残されそうな不安感から出場しました。

小池:今や人気講師になって、出場してよかったですよね。

中島:ありがとうございます。地方大会出場を振り返ってどうでした?

小池:みなさん、すごいプロフェッショナルに見えたんですけど、驚いたのが、みなさんも緊張しているんだなということ。中島さんはどうですか?

中島:僕はもう無我夢中過ぎて、まわりを見る余裕もなかったんです。のちにベストセラー作家になるような方とか、カリスマの営業の方とか、すごい人たちの中で、自分に自信が持てなかった。話す内容すら決められなくて、婚活のネタをしたぐらいですから。

でも、内容とか技術ではなくて、お客さんも含めて一体になる瞬間が心地いいというか、そういう部分で伝える、伝わる瞬間が楽しかったです。そこのところで、自分だって話していいんだと思えました。

小池:中島さん、楽しそうでしたよね。

中島:実はブルブルと震えていたんです。武者ぶるいみたいな感じでしたけど。すごくあったかい雰囲気で、まわりに押し上げてもらったようなものでした。

小池:私のコンテンツには、セミコンの先輩から教えてもらったことを今もそのまま使っているものがありますね。

中島:おー、なるほど。
地方大会からグランプリ出場に向けてどうでしたか?

 

自分には語る資格があるか

小池:地方大会も一緒で立石さんから相当時間をかけて教えてもらいましたし、質問されるのは、何を伝えたいのかという話なので、スキルを磨いたというより、自分が何者で、何を伝えたいのかをこんなに深く考えたのは初めてという感じでしたね。ここまでやらないと伝わらないのかという微妙なラインを生まれて初めて行ったりきたりした感覚がありました。

中島:バリバリ仕事で成果を出していたのにですか?

小池:いやいや、仕事で自分の言葉が伝わらないから、悩んで講師養成講座に出て、その後グランプリに行くまでに、いろんな方々の教えを得たんです。結局、事業家として役に立っているのはスキルより、自分がそれを語る資格があって、なぜあなたに伝えようとしているのか? ということをいつも考えて伝えるようになった。これが大きかったですね。

中島:素晴らしいですね。
僕は第15回東京大会で優勝させてもらったんですけれど、どれぐらい期待されてなかったかというと、びっくりして立石さんが泣いていたくらいですね。

小池:びっくりしてじゃなくて感動してですよね?!

中島:そこからが大変でした。話せなかったから内容もコンテンツも全然決まっていない。だって、『婚活から学ぶ自己紹介法』ですからね。

自分が何を話していいかすらわからなかった。ただ、そのときに立石さんから言われたのは、自分がほんとうに一所懸命がんばっていること、体験してよかったと思うことを伝えなさいと。
税理士だから、かっこいいことを言いたかったですよ。税金のこととか、中小企業のこととか。でも、そこは全然言葉にできなくて……。

小池:なんで婚活に行っちゃったんですか?

中島:それも頑張っていたし、人生賭けていたんです。さっきの小池さんの話ではないけれど、自分の人生、行ったり来たりする中で、いちばん大事に思っていることというのは他人にも響きますよね。僕は動機が不純だったりしていますから、セミナーのテーマは自分がどう思い、その思いをどうやって表現するか? というところだと思いました。サポーターの方がずっと併走してくれたのがありがたくて、自分ひとりでやったというより、みんなで作ってもらったのがグランプリでした。

小池:みなさんそうおっしゃいますね。

中島:そう、そう。だって自分よりすごい人が、全力で応援してくれて、損得抜きで支えてくれているのがね。

小池:何でそこまでやってくれるのかと思うよね。

中島:そう、そう。この人たち大丈夫かな?と思いましたけどね。
みなさん、それぞれ仕事をしたり、活躍している方なので。

小池:ありがたかったですね。

中島:時間を割いて全力で応援してくれることで、逆にいろんな学びが大きかったなと思いました。

 

自分と向き合う難しさ

小池:やっぱり自分と向き合うって苦しい部分もあって。立石さんからの質問も、全然考えていなかったことを聞くなあ、もっと得意なところを聞いてくれ、みたいな。1から考えるときも相当あったし、そもそも自分がこのコンテンツを話していいのかな? と思った瞬間もあったので、それを考えると、根本が覆ったというのはありますね。

中島:僕は基本的なことで、パワーポイントが使えなかった。右も左もわからなくて、ただスライドが1枚できるだけでも嬉しかった。すごい苦労しましたね、ほんとうに。

小池さんは、グランプリ出場までにどんな準備を?

小池:最初から葛藤があったのは、10分間のコンテンツになんで自己紹介をこんなに長く入れるのかな? ということです。ずっと要らないんじゃないかと思っていました。自分のコンテンツを聞きに来る人は、ノウハウの部分を知りたいわけで、別にこいつが何をしているのか関係ないんじゃない? というのがあったんです。
しかし「なぜ自分がそれを語る資格があるのか」を伝えることはとても重要だということがわかり、それが今、事業家としても非常に役に立っています。
そう考えると、セミコンで学んだことで、自分の物事を伝える仕組み、スタンスが大きく変わりました。これは大きかったです。

中島:僕は、セミナーをちゃんと勉強したことがなかった。講師養成講座のときやセミコンで教わったフレーム、型を愚直にするしか選択肢がなかった。
今でも全国でセミナーをやっていますが、正直、そのフレームに関しては、そのときに教わったことと何も変わっていない。それぐらいその部分はすごく助かったし、フレームがなかったら、とても10分で話せなかったです。10分、コンパクトにできるというのはすごかったなと。

小池:あの10分が2時間になるとは思わなかったけど、あの10分があることによって、2時間分のセミナーができるんだなということも十分わかって。

中島:そうですよね。今だったら1日でもできますね。

小池:できますね。不思議ですね。

中島:ほんとうにコアなものは何かを探すところが、グランプリの準備としては大変だったかな。

小池さんは正統派なので、僕は柔らかい部分をちょっとお話したいたんですけど。
もうね、セミコングランプリまでの道のりで何がきついというか、辛かったかというと、出場する人たちのすごさにおびえていて。しかも僕は敗者復活戦だったんですよ。

だから前日まで、自分がグランプリに出るか出ないか決まっていなかった。ましてや、全国から集まってくる錚々たる面々と、とても戦えないというか。
僕のときは大道芸の人とか、メンタル系とか、特殊なジャンルの人たちが多くて、凡人の自分が戦うことができると思えなかった。ただただそこの苦しさがありましたね。

自分がステージに立つ資格がそもそもあるのか? と考えながら、今大会で審査員をされる谷さんと戦いました。やっぱり谷さんは面白い方ですよ。

そこに張り合って、「それはお前の生きる道じゃない」と言われて。ポップな顔立ちだから、とにかく笑ってとか言われて、「そうか!」と思ったんです。そういう意味では自分との戦いが大きかったですね。緊張もしたしね。いちばんひどかったのは、データを忘れてきたことです。

小池:それは悪夢ですね。

中島:仕方なく何回も練習した本番用ではなく、古いもので予選に出場しました。

小池:なんでそんなことに?

中島:セミコングランプリ12年の歴史で僕しかいないと思うんですけど、それぐらい、緊張していたんですよ。

 

誰でも伝える仕事ができるチャンスがある

小池:私も前代未聞で、あれだけ練習したのに時間内に終わらなかったですね。

中島:終わらなかったんですか? 僕そのときタイムキーパーやっていたんですよ。

小池:最後までしゃべらせてくれるだろうと思ってたら、何回も「終わりです」と言われて。最後の締めのところを言わずに終わったんです。立石さんの顔に泥に塗ってしまった。そういうことをしてしまったという。

中島:でも、近くで聞いていたので、思いが溢れまくっているなというのは感じました。

小池:練習していたから、オーバーすることはありえなかったですね。どこでオーバーしたのか、記憶にないんです。見に来た社員は、余計なエピソードをゆっくり入れていましたと言っていたけど、どれが余計なエピソードだったのか、よくわからない。

中島:あれだけの人数だから、ちょっとハイになっちゃったんですね。
僕も同じような感じで、立っている位置もよくわからなかったし、後ろから入場というのも、ステージに上がるとき、方向を間違えて歩いちゃったりするくらい緊張していたので、本当に何だかよくわからなかったけど、ただただ会場がすごいあったかかったです。またコメンテーターの方が優しくて、僕のときは、ほめ達の西村さんにほめていただいたんです。

小池さんも、そうだったんじゃないですか?

小池:誰にコメントされたか私も覚えていますよね。

中島:あの経験は一生の宝ですね。
あとはね、結果として入賞できなかったんですけども、フィナーレで主題歌が流れてきたときに照明が落ちて、グランプリのダイジェストみたいな映像が流れましたよね。いろんな思いがフラッシュバックして、涙が止まらなくて。大人になってあんなに感動して、心を動かされるくらい真剣に全力で向かい、そして応援されるという経験ってないよなって。甲子園ではないけれども、感動の瞬間の渦にいたというのは、ほんとうに良かったし、幸せでしたね。

小池:立場的にも強制されないですからね。普通にやっていると、あそこまで自分で考えていなかったことを質問されたり応援されたりする。この年になって、人からここまでわかりやすく応援されることって、あの後もあまり経験がないですね。だからやはりセミコンはすごいのかなと思いますね。

中島:ほんとうにそうですよ。だって、当日全国からオブザーバーが集まるわけだから。お客さんも知らない人ばっかりな訳ですよ。関係者の方もいるけど、ほとんどが知らない中で、あれだけ暖かく応援してもらえるのは幸せですよ。だからあの経験をするだけでもグランプリに出る価値はありますよね。

小池:安全な所でトライできる関係はなかなかないですね。いろんな方に経験してもらいたいと思います。今でも昨日のことのように思い浮かびますよ。

中島:確かにそうですね。ステージ上から見た会場の人たちの雰囲気を覚えています。あれは出場者にしか見えない景色ですからね。いい思い出になりました。

小池:私はかなりいろいろ手に入れて、直接的には名刺交換してくださった方が実はうちの会社の顧客になっているんですよ。「君、面白い話をするからちょっと名刺をくれ」と言われて名刺を渡して。6年越しに、うちのデイサービスの加盟店になってくれました。「小池さんが一生懸命やっているのを見て、俺はそのときからあなたのところで仕事をすると決めていたんだよ」と言ってくれて……。
そもそも直接仕事につながるなんて思っていなかったんで、かなりびっくりですね。

中島:大きな一歩になったわけですね。

小池:あと、実際得たもので一番大きいのが自己紹介です。自己紹介をして、コンテンツを伝えて、相手が信じて動く理由をずっと考えていたんですよ。普通、ビジネスでも相手との関わりの中で信頼を構築していくように、セミナーでも信頼するに足る人がこのノウハウを言うからやってみるということは、普段自分が社員に物ごとを伝えるときも、社長は、いつもこれをやっているから、聞くに値すると。そうやって頭の中でつながったんですよ。

だからセミナーの自己紹介が大切だし、ビジネスも普段の自分が大切だという仕組みが腹に落ちたのもセミコンのおかげですね。

加盟店さんになってもらったこともすごく嬉しいことなんだけども、私は信頼関係を作る土壌になったのがまさにそれだったので、自己紹介さまさまですね。

中島:すごいですね。

小池:中島さんだってあるでしょう。

中島:僕は2つあって、一つはご縁が紡がれたということです。セミコンに出て、グランプリに出て、一時期、鳴かず飛ばずで一発屋とか言われた時期があったんです。だけど、ずっと変わらず、セミコンでやったことを愚直に続けていたら、それがきっかけで、セミナーをする機会があり、今度は出版の話になって、出版して全国に行くようになると、そこからご縁が広がってテレビに出させていただいたりとかね。

それで、自己ブランドが上がったから、地元で経済的な活動とかセミナーとかの依頼を受けて、結果的に仕事につながったみたいな。金融機関、銀行さんとも業務提携したりして。

もう一つは、どんな状況でも、伝えるフレームと思いを発信する技術を学べたというのが大きい。ビジネス、仕事や実務は急に来るじゃないですか? そういう突然なことって、それこそ結婚式のスピーチなんかもそうかもしれないし、千人の前とか、知事や埼玉の経済のトップの人たちが集まるような場で一言申し上げる機会があったんですけれども、セミコンで学んだ技術とグランプリで得た「人に思いを伝える」という経験をしていなかったから、話せなかったと思います。そのおかげで事業承継もきちっとできたという部分がありますね。いつでも再現できるフレーム、それは講師養成講座とセミコンさまさまですね。

小池:話が尽きませんが、そろそろ締めましょうか。
私のビジョンは、日本に介護業界ではなく敬護業界を創ること、「誇りビジネス」を日本中に広めていくことです。人は歳を取って朽ちていくのではなく、歳を重ねて満ちていくのをサポートするような「誇りビジネス」を、自分がフルで動ける状態の今、本気で没頭して創っていく。これが私のミッションですね。

中島:僕はやっぱり自分が中小企業の事業者として、後継者というところもありますし、税理士として中小企業とともに歩み、応援し続けたいです。

中小企業はほんとうにすごい。みんな頑張っている中で、私がセミコンを通じて自分の強みや持っている大切なものを引き出して発信できるようになったのと同じように、中小企業にある宝の山に気づいてもらい、磨きをかけ、好発進ができるような応援をしたいですね。仕事やセミナーを通じて、中小企業の魅力が高まるような応援をずっとやっていきたいと思っています。終わりなきゴールですが、チャレンジでもある。

小池さんもそうじゃないですか?

小池:そうですね。ゴールをどこに持って行くかは、私は店舗数を増やすことや資産を作ることではなく、信頼できるコミュニケーションを信頼できる人たちと一緒に作ったり、大切な人が最後まで気持ちよく過ごしていけることがゴールだと思っています。ですから、そういった意味ではグランプリを通して学んだことが役に立ってきているかなと感じています。

中島:婚活しか話すネタがなかった僕でも自分の大切な部分を掘り起こし、伝える仕事ができているということは、多くの方にとって同じようにチャンスがあると思うんですね。やはり自分を信じて、自分の大切な部分と向き合って、そしてゆるぎない大事なものをぜひ見つけて、それを10分間に込めて、話してほしいなという。そして、僕はぜひそれを聞きたいなと思っています。これからのみなさんのチャレンジを楽しみにしています。 

 

プロフィール

中島 由雅(なかじま・よしまさ)
中央税務会計事務所所長 税理士・CFP  埼玉県さいたま市で職員数88名、顧問数650件の税理士事務所を経営、映像制作会社の経営や金融機関の非常勤監事等も兼任。
元々は自分に自信がなく2~3名でも緊張してしまう体質だったが、セミナー講師の経験等を通じて部下に「任せる」・「信頼する」組織マネジメントを行い「西郷どん流リーダーシップ」を取り組む経営者として2018年、NHK『おはよう日本』で取り上げられる。自身の体験と専門知識を織り交ぜ全国各地の商工会議所を中心にセミナーを行っている。
セミコングランプリ2011年ファイナリスト
【著書】なぜ名刺交換しても仕事につながらないのか?(同友館)
              これ1冊で安心!歯科医院経営の手法がわかる本(あさ出版)
               税理士のための医業顧客獲得法(中央経済社)
【HP】中央税務会計事務所  http://www.chuotax.com/

小池 修(こいけ・おさむ)
リハプライム㈱代表取締役   
早稲田大学卒業後、不動産会社の営業、フィットネスクラブ(上場企業)の役員を経験。2010年、要介護となった両親を預ける望ましい施設が見つからず、デイサービス事業を自ら立ち上げたが、利用低調で離職率も高く経営に行き詰まる。その際に原点に立ち戻って利用者重視経営に舵を切り、さらに様々な離職対策を講じ、社員の高定着率を実現。現在、正社員数150名。介護タクシー事業やシニア向け美容室併設カフェを開設するなど、利用者が「羅針盤(コンパス)」に向かうため必要な手段は全てやっていく「コンパス ヴィレッジ構想」の実現を目指している。
セミコングランプリ2012年ファイナリスト
【著書】日本一社員が辞めない会社(㈱ぱる出版)
【HP】リハプライム株式会社 https://kinoukaifuku.com/

 
※対談は2018年11月に行われました。

【お知らせ】
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